_____________________________________________________ 日本語 DECwindows DECnet/SNA 3270 ターミナル・エミュレータ/VMS インストレーション・ガイド AA-B571A-TE-JO オペレーティング・システム: 日本語VMS V5.3-1〜V5.4 ソフトウェア・バージョン: 日本語DECwindows DECnet/SNA 3270 ターミナル・エミュレータ/VMS V1.0 日本ディジタル イクイップメント株式会社 _____________________________________________________ 1991年3月 本書の著作権は日本ディジタルイクイップメント株式会社(日本DEC) が保有しており,本書中の解説および図,表は日本DECの文書による 許可なしに,その全体または一部を,いかなる場合にも再版あるい は複製することを禁じます。 また,本書に記載されている内容は,予告なく変更されることがあ りますので,あらかじめご承知おきください。万一,本書の記述に 誤りがあった場合でも,日本DECは一切その責任を負いかねます。 本書で解説するソフトウェア(対象ソフトウェア)は,所定のライセ ンス契約が締結された場合に限り,その使用あるいは複製が許可さ れます。 日本DECは,日本DECまたは日本DECの指定する会社から納入された機 器以外の機器で対象ソフトウェアを使用した場合,その性能あるい は信頼性について一切責任を負いかねます。 Copyright (c)1991 Digital Equipment Corporation Japan All Rights Reserved. Printed in Japan 以下は米国Digital Equipment Corporationの商標です。 ACMS MASSBUS UNIBUS ALL-IN-1 PDP VAX DATATRIEVE P/OS VAX CDD DEC Professional VAX FMS DEC/CMS Rainbow VAXstation DEC/MMS RALLY VIDA DECforms Rdb/ELN VMS DECintact Rdb/VMS VT DECmate ReGIS Work Processor DECnet RSTS DECUS RSX DECwindows RT DECwriter TDMS DIBOL ULTRIX DIGITAL 以下は他社の商標です。 _ PostScriptは米国Adobe Systems社の商標です。 _ PROFSは米国International Business Machines社の商標です。 IBM は米国 International Business Machines 社の略称です。 ________________________________________________________________ 目次 まえがき................................................ v 1 インストレーションの準備 1.1 必須オペレーティング・システム・コンポーネン ト.............................................. 1-1 1.2 必須ソフトウェア................................ 1-3 1.2.1 オンライン・リリース・ノートへのアクセス ..... 1-3 1.3 VMSライセンス管理機能(LMF)...................... 1-3 1.4 インストレーション・プロシージャの必要事項...... 1-4 1.4.1 ディスク領域 ................................. 1-5 1.4.2 システム・パラメータ ......................... 1-5 1.4.2.1 システム・パラメータ値のチェック........... 1-6 1.4.2.2 GBLPAGESおよびGBLSECTIONS値の計算.......... 1-6 1.4.2.3 AUTOGENを用いたシステム・パラメータ値の変 更......................................... 1-7 1.4.3 VMSINSTAL必要事項 ............................ 1-8 1.4.4 システム・ディスクのバックアップ ............. 1-8 1.4.5 ライセンス管理ユーティリティの必要事項 ....... 1-9 iii 2 インストレーション 2.1 一般的な情報.................................... 2-1 2.1.1 システムに追加されたファイルの調査 ........... 2-1 2.1.2 インストレーション検証プロシージャ(IVP) ...... 2-2 2.2 インストレーション・プロシージャ................ 2-2 2.2.1 日本語 DW 3270 TEのインストール手順 .......... 2-2 2.2.2 インストレーション時の質問 ................... 2-4 2.2.3 情報メッセージ ............................... 2-7 2.2.4 インストレーション時のIVPの実行 .............. 2-9 2.2.5 インストレーション・プロシージャの終了 ....... 2-9 2.3 エラーからの回復................................ 2-9 3 インストレーションの後に 3.1 サーバへのフォント・ファイルのコピー............ 3-1 3.1.1 VMSサーバへのフォント・ファイルのコピー ...... 3-2 3.2 システム・ファイルの編集........................ 3-3 3.3 インストレーション後のIVPの実行................. 3-3 3.4 システムのリブート.............................. 3-4 3.5 ユーザ・アカウント特権の設定.................... 3-4 3.6 クラスタ環境でのインストレーション.............. 3-4 3.7 問題点の通知.................................... 3-4 A インストレーション例 B インストールされるファイル一覧 iv C SAMPLE LOGMODEの表 索引 表 1-1 必要なクライアント・ディスク領域................ 1-5 1-2 必要なサーバ・ディスク領域...................... 1-5 1-3 必要なシステム・パラメータ値.................... 1-5 3-1 フォント・ファイル.............................. 3-2 B-1 クライアント・ファイル.......................... B-1 B-2 サーバ・ファイル................................ B-4 v ________________________________________________________________ まえがき 日本語DECwindows DECnet/SNA 3270ターミナル・エミュレータ/VMS (日本語 DW 3270 TE)は,ユーザがIBMホスト・コンピュータで実行 中のプログラムと会話的に通信できるようにするためのソフトウェ ア・プロダクトです。この通信は,DECnet/SNA Gatewayを通じて実 行されます。 本書の目的 本書では,日本語VMSオペレーティング・システムに,日本語 DW 3270 TEソフトウェアをインストールする方法について説明します。 本書の対象 本書は,システム管理者およびアプリケーション・ソフトウェアの インストレーションと保守に対して責任のある方を対象としていま す。 インストールする前に必ずお読みください。 VMSシステム上での日本語 DW 3270 TEソフトウェアのインストレー ションについてのさらに詳しい説明は,使用するプロセッサのイン ストレーション/オペレーション・ガイドを参照してください。 v 本書の構成 本書は,インストレーションの手順をステップごとに説明します。 インストレーション中の質問にはそれぞれ行頭にアスタリスク(*) がついています。いくつかの質問には,[YES]のように,省略時の 応答が大括弧の中に示されています。省略時の応答でいい場合は, を押すだけでけっこうです。 本書で使用される表記法 本書では,下記の表記法を使用します。 などのキーの組み合わせは,Ctrlキー を押した状態で,別のキー,またはポインティ ング・デバイス・ボタンを押すことを示しま す。 + + などのキーの組み合わせは,最初 にPF1キーを押して離した後に,別のキーを押 して離すことを示します。 キーボードのキーを押すことを示す場合には, キー名を枠で囲んで示します。 Ext + Ext + という表現は,2つのキーの特殊な組 み合わせを示します。最初にExtキーを押した 後に,適切な文字キーを押します。 KP KPは,キーボードの数値キーパッドを示しま す。たとえば,KP_9は数値キーパッドの9とい うキーを示します。 UPPERCASE LETTERS コマンド行の中の大文字は,ユーザが入力する 必要があることを示します。 italic text イタリック対のテキストは変数を示します。 vi () 形式の説明で,括弧は複数のオプションを選択 するときに,選択したオプションを括弧で囲ま なければならないことを示します。 [] 形式の説明で,大括弧は省略可能な部分を示し ます。何も選択しないか,1つの項目を選択す るか,またはすべての項目を選択できます。 {} 形式の説明で,中括弧は複数のオプションから 必ず1つのオプションを選択しなければならな いことを示します。 本書で使用される略語 本書では,下記の略語を使用します。 CICS Customer Information Control System LMF License Management Facility PAK Product Authorization Key SNA IBM's Systems Network Architecture SPD Software Product Description 日本語 DW 3270 日本語DECwindows DECnet/SNA 3270ターミナル・ TE エミュレータ/VMS software 関連資料 下記のマニュアルを参照してください。 _ 日本語 DECwindows DECnet/SNA 3270ターミナル・エミュレータ ユーザーズ・ガイド また,IBMホスト・コンピュータとの相互接続システムに関するマニ ュアルも参照してください。 vii IBM 3270システムについての詳細は,下記のマニュアルを参照して ください。 _ IBM 3179-G/3192-G Color Graphics Display Station Description, Order No. GA18-2589-1 _ IBM 3270 Information Display System, Order No. GA23-0060 _ IBM 3270 Information Display System: Operator's Guide, Order No. GA27-2742 _ IBM 3270 Information Display System Data Stream Programmer's Reference, Order No. GA23-0059 _ IBM 3270 Information Display System 3274 Control Unit Description and Programmer's Guide, Order No. GA23-0061 _ IBM 3270 Information Display System: 3278 Display Station Operator's Guide, Order No. GA27-2890 _ Systems Network Architecture-Introduction to Sessions Between Logical Units, Order No. GC20-1869 _ Systems Network Architecture-Sessions Betweeen Logical Units, Order No. GC20-1868 _ Systems Network Architecture Concepts and Products, Order No. GC30-3072 _ Systems Network Architecture Technical Overview, Order No. GC30-3073 SNAに関する問題を判別する場合には,次の解説書を参照してくださ い。 _ SNA System Problem Determination Guide, IBM Order No. G320-6016 viii 1 ________________________________________________________________ インストレーションの準備 日本語DECwindows DECnet/SNA 3270ターミナル・エミュレータ/VMS (以下,日本語 DW 3270 TE と呼ぶ)をインストールする前に,ソ フトウェアの適切なオペレーションを確実に行うために,システ ム,その通信コンポーネント,およびリモート・システムを準備し なければなりません。 この章では,日本語 DW 3270 TE をインストールするために必要な 準備および事項について述べます。実際のインストレーションは 第 2章に記述してあります。 必要な媒体の数および内容については,BOM(bill of materials)に 示されています。BOM に記載された情報と照合して,必ずキットの 内容を確認してください。万一,キットが破損していたり,必要な 媒体がすべてそろっていない場合には,最寄りの日本DECの各支店/ 営業所にお問い合わせください。 1.1 必須オペレーティング・システム・コンポーネント 日本語 DW 3270 TEのインストレーションには,次の日本語 VMSのク ラスが必要です。 _ VMS Required Saveset _ Network Support インストレーションの準備 1-1 _ Utilities VMSのクラスおよびテーラリングについては,『VMSオペレーティン グ・システム・ソフトウェア仕様書(SPD)』を参照してください。 1-2 インストレーションの準備 1.2 必須ソフトウェア 日本語 DW 3270 TE V1.0 では,対応するDECnet/VAXのバージョンを 含む日本語VMS V5.3-1〜V5.4(日本語DECwindows V2.0以降を含む) が必要です。また,日本語 DW 3270 TEは,適切なオペレーションの ために,次の2つのシステム構成のいずれかを必要とします。 _ DECnet/SNA Gateway-ST V1.1以降,あるいは DECnet/SNA Gateway-CT V1.0以降がネットワークの一部になっている。 または _ 日本語 DW 3270 TE ソフトウェアをインストールするノードに, VMS/SNAソフトウェアがインストールされている。 これらのプロダクトの詳細は,次のドキュメントを参照してくださ い。 _ DECnet/SNA Guide to Gateway Management _ DECnet/SNA Gateway-ST Installation _ DECnet/SNA Gateway-CT Installation _ VMS/SNA Installation 1.2.1 オンライン・リリース・ノートへのアクセス 日本語 DW 3270 TEは,オンライン・リリース・ノートを提供しま す。インストレーションの前に必ずお読みください。リリース・ ノートには,最新バージョンでの機能拡張や,インストレーショ ン・プロシージャの変更などが記述されています。VMSINSTALコマン ド・プロシージャを起動する際に,OPTIONS Nパラメータを指定す ると,インストレーション・プロシージャのステップ5で,インス トレーションの前にリリース・ノートを表示またはプリントします か,という問い合わせがあります。 インストレーションの後でリリース・ノートを見たいときは, SYS$HELP:SNADWTEJA010.RELEASE_NOTES をタイプまたはプリントしてください。 1.3 VMSライセンス管理機能(LMF) VMSライセンス管理機能(LMF)は,日本語VMSオペレーティング・シス テム V5.0から提供されています。日本語VMS V5.xのシステムに日本 語 DW 3270 TEをインストールするには,ソフトウェア・ライセンス をシステムに登録しなければなりません。 インストレーションの準備 1-3 ライセンスの登録に必要な情報は,日本語 DW 3270 TEといっしょに 出荷されるプロダクト・オーソライゼーション・キー(PAK)に含まれ ています。PAKというのは,ライセンス情報が記載されている用紙で す。 日本語 DW 3270 TEのライセンスは,インストレーションの前に登録 してください。インストレーション中に,日本語 DW 3270 TEのライ センスを登録し,適当なオーソライゼーション・キーをロードした かどうかという質問があります。ライセンスの登録とキーのロード を行っていない場合は,インストレーションは終了できますが,日 本語 DW 3270 TEを使用することはできません。 日本語VMS V5.x環境でライセンスを登録するには,最初にシステ ム・マネージャのアカウントであるSYSTEMにログインします。登録 には,2つの方法があります。 _ SYS$UPDATE:VMSLICENSE.COMを実行する。プロンプトに応じて, PAKのデータを入力する。 _ DCLコマンド LICENSE REGISTERを使い,PAKの情報に応じた修飾 子の値を指定する。 ライセンス管理機能についての詳細は,VMSドキュメント・セットの 『VMS License Management Utility Manual』を参照してください。 1.4 インストレーション・プロシージャの必要事項 この節では,日本語 DW 3270 TEソフトウェアのインストレーション の必要事項について,詳しく説明します。 日本語 DW 3270 TEのインストレーションには,媒体のタイプおよび システムの構成に応じて,およそ15分から20分かかります。インス トールするには,次に示す特権および資源が必要です。 _ SETPRV特権,またはCMKRNL,WORLD,およびSYSPRV特権 VMSINSTALは,インストレーション開始時にBYPASS特権を無効に しますので,注意してください。 _ インストール時には,最小8000ブロックの空きディスク領域 _ 日本語 VMS オペレーティング・システム V5.xの最小構成をサ ポートするのに十分な物理メモリ _ 使用可能なグローバル・ページが最小480 _ 使用可能なグローバル・セクションが最小2 1-4 インストレーションの準備 1.4.1 ディスク領域 日本語 DW 3270 TEをインストールするには,特定のディスク領域が 必要です。表1-1および表1-2に,クライアントおよびサーバでの必 要なディスク領域を示します。 表 1-1 必要なクライアント・ディスク領域 _____________________________________________________________ インストール時のブ インストール後のブロック キット ロック数 数 _____________________________________________________________ SNADWTEJA010 8000 5000 _____________________________________________________________ 表 1-2 必要なサーバ・ディスク領域 _____________________________________________________________ インストール時のブ インストール後のブロック キット ロック数 数 _____________________________________________________________ SNADWTEJA010 8000 2700 _____________________________________________________________ システム上の空きディスク・ブロック数を調べるには,DCLプロンプ トに対して,次のコマンドを入力します。 $ SHOW DEVICE SYS$SYSDEVICE 1.4.2 システム・パラメータ 表 1-3は,インストレーションに最小限必要なシステム・パラメー タ値を示します。システムで実行しているプログラムおよびアプリ ケーションにより,設定値を多少高くしなければならない場合もあ ります。 表 1-3 必要なシステム・パラメータ値 _____________________________________________________________ システム・パラメータ 値 _____________________________________________________________ GBLPAGES[1] n + 480 GBLSECTIONS[1] n + 2 _____________________________________________________________ [1]nは,現在使用されているシステム・パラメータ値を示します。 日本語 DW 3270 TEをインストールするためには,指定された数まで システム・パラメータ値を上げる 必要があります(第1.4.2.2節を参照してください)。 _____________________________________________________________ インストレーションの準備 1-5 次の節では,VMSシステム・ジェネレーション・ユーティリティ (SYSGEN)を起動して,システム・パラメータ値を調べる方法を説明 します。GBLPAGESとGBLSECTIONSのシステム・パラメータ値を計算 し,VMS AUTOGENコマンド・プロシージャでパラメータ値を変更して ください。 1.4.2.1 システム・パラメータ値のチェック システム・パラメータ値を調べるには,次のコマンドでSYSGENユー ティリティを起動します。 $ RUN SYS$SYSTEM:SYSGEN SYSGEN> 各システム・パラメータ値を表示するには,SYSGEN>プロンプトに対 して,SHOWコマンドを入力してください。表示された値は,表 1-3 に示されたパラメータに等しいか,それ以上でなければなりませ ん。次のコマンドを実行すると,WSMAXシステム・パラメータの値が 表示されます。 SYSGEN> SHOW WSMAX SHOWコマンドでパラメータ値のチェックを終了したら,EXITコマン ドでDCLレベルに戻ることができます。 SYSGENユーティリティを用いて変更したダイナミック・パラメータ 値は,すぐに有効となりますので,システムをリブートする必要は ありません。リブートすると,システム・パラメータ値は前の設定 に戻ってしまうので,インストレーションが終了するまでは,シス テムをリブートしないでください。 1.4.2.2 GBLPAGESおよびGBLSECTIONS値の計算 日本語 DW 3270 TEをインストールして使用するためには,GBLPAGES およびGBLSECTIONSの正確なシステム・パラメータ値を設定しなけれ ばなりません。 表 1-3に示されたGBLPAGESおよびGBLSECTIONSのn + nnn 値は,日本 語 DW 3270 TEのインストールの際に,システムの未使用なページあ るいはセクションが最小限512必要なことを示しています。システム 上の未使用のグローバル・ページ数,およびグローバル・セクショ ン数を計算するには,次のステップを実行してください。 1 次のコマンドを入力して,VMSインストール・ユーティリティ (INSTALL)を起動します。 $ INSTALL LIST/GLOBAL/SUMMARY 1-6 インストレーションの準備 上記のコマンドを入力すると,現在使用されているグローバル・ ページとグローバル・セクションの数,および未使用のグローバ ル・ページ数が表示されます。たとえば, Summary of Local Memory Global Sections 258 Global Sections Used, 22580/3420 Global Pages Used/Unused 2 未使用のページ数(例では3420)が,表 1-3に示された数と等しい か,あるいはそれ以上かどうかを調べてください。未使用のペー ジ数が表に示された値よりも小さい場合は,GBLPAGESの値を増や す必要があります。 3 "Global Sections Used"(例では258)の値に注意してください。 4 SYSGENユーティリティを起動し,SHOW コマンドを実行して,割 り当てられたグローバル・セクションの数を調べてください。 $ RUN SYS$SYSTEM:SYSGEN SYSGEN> SHOW GBLSECTIONS Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic -------------- ------- ------- ------- ------- ---- ------- GBLSECTIONS 512 250 20 4095 Sections 5 割り当てられたグローバル・セクションの数から,使用中のグ ローバル・セクション数(例では258)を引きます。この値が, 表 1-3に示された値よりも小さい場合には,GBLSECTIONSパラ メータの値を増やす必要があります。 第1.4.2.3節では,これらの値,および他のシステム・パラメータ値 を増やすためのプロシージャについて説明します。詳細は,VMSドキ ュメント・セットのシステム管理およびオペレーションを参照して ください。 1.4.2.3 AUTOGENを用いたシステム・パラメータ値の変更 システム・パラメータを変更するには,AUTOGENコマンド・プロシー ジャを使用します。AUTOGENは,マニュアルでリセットするものに関 連したパラメータ値を自動的に調整します。ATUOGENを使用してシス テム・パラメータ値を変更するためには,次のファイルを編集する 必要があります。 SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DAT たとえば,WSMAXシステム・パラメータの設定を変更するには,次の 1行をファイルに追加します。 WSMAX = 1024 インストレーションの準備 1-7 または増加分のSYSGENパラメータのためには, ADD_GBLPAGES = 2000 システム・パラメータを再び計算するために,AUTOGENプロシージャ を起動してください。DCLプロンプトに対して,次のコマンドを入力 します。 $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA REBOOT AUTOGENは自動的にシステムのシャット・ダウンを行い,終了後,リ ブートします。システムのリブートにより,新しい値が有効になり ます。AUTOGENコマンド・プロシージャの詳細は,システム管理とオ ペレーションについてのVMSドキュメント中のシステム・パラメータ の変更の説明を見てください。 1.4.3 VMSINSTAL必要事項 VMSINSTALを起動すると,次のチェックが行なわれます。 _ 省略時の装置およびディレクトリをSYS$UPDATEに設定したかどう か _ 必要な特権のあるアカウントにログインしたかどうか _ インストレーションに必要なクォータがあるかどうか _ システムに他のユーザがログインしているかどうか インストレーション中にこれらの問題が発生すると,インストレー ションを継続するかどうかの問い合わせがあります。インストレー ションを継続する場合は,質問に対して,YES と入力します。イン ストレーション・プロセスを中止する場合は,NO と入力するか,あ るいは を押してください。 1.4.4 システム・ディスクのバックアップ インストレーションの始めに,システム・ディスクのバックアップ をとっているか,という質問があります。インストールを開始する 前に,システム・ディスクのバックアップをとっておくことをお勧 めします。 システムで使用しているバックアップ・プロシージャを用いてくだ さい。詳細は,VMSドキュメント・セットの中のバックアップ・ユー ティリティに関する節を参照してください。 1-8 インストレーションの準備 1.4.5 ライセンス管理ユーティリティの必要事項 インストレーション検証プロシージャ(IVP)を実行するためには,イ ンストレーション開始前に,日本語 DW 3270 TEのライセンスを登録 し,ロードする必要があります。 ライセンスの登録に関する詳細は,VMSドキュメントのライセンス管 理ユーティリティを参照してください。 インストレーションの準備 1-9 2 ________________________________________________________________ インストレーション この章では,日本語DECwindows DECnet/SNA 3270ターミナル・エミ ュレータ/VMS (TE)のインストレーションの手順について,ステップ ごとに説明します。 インストレーションを通じて,省略時の設定値は,大括弧の中に 示されています。インストレーション・プロシージャは,いつで もを押して強制終了することができます。を押す と,インストレーション・プロシージャによってインストレーショ ン中に作成されたファイルがすべて削除され,DCLレベルに戻りま す。を押した後で,再びインストレーション・プロシージ ャを実行したいときは,もう一度2.2節『インストレーション・プロ シージャ』からやり直します。 2.1 一般的な情報 この節では,リリース・ノートへのアクセス,システムに追加され たファイルの調査,インストレーション検証プロシージャ(IVP)の実 行,およびエラーからの回復について述べます。 インストレーションの後で,次のコマンドを入力することにより, ヘルプ・ファシリティを通じて,リリース・ノート(ファイル)を見 ることができます。 $ HELP SNA_JDWTE RELEASE_NOTES 2.1.1 システムに追加されたファイルの調査 日本語 DW 3270 TEのインストレーション・プロシージャを実行する と,システムにいくつかの新しいファイルが追加されます。付録 B に,インストレーション・プロシージャの実行中に追加されるファ イルの一覧を示します。 インストレーション 2-1 2.1.2 インストレーション検証プロシージャ(IVP) インストレーション検証プロシージャ(IVP)は,日本語 DW 3270 TE が正常にインストールされたかどうかを確認します。インストレー ション中にIVPを実行するかどうかの問い合わせがあります。YESと 入力すると,VMSINSTALはIVPを実行します。日本語 DW 3270 TEのイ ンストールが正常にインストールされたかどうか確認するために, IVPを実行することをお勧めします。 日本語 DW 3270 TEをインストールした後で,システムでソフトウェ アが動くかどうか調べるために,単独でIVPを実行させることができ ます。日本語 DW 3270 TEソフトウェアをユーザが実行できるかどう かを調べるためにシステム障害の後に,IVPを実行することもできま す。 2.2 インストレーション・プロシージャ 日本語 DW 3270 TEのインストレーション・プロセスは,一連の質問 と情報メッセージから成ります。インストレーションには,およそ 15分から20分かかります。 インストレーション・プロセスのコピーが必要な場合は,日本語 DW 3270 TEのインストールにハードコピー端末を使用することをお勧 めします。ハードコピー端末がないときは,次のコマンドを実行し て,インストレーション・プロシージャのコピーを作成することが できます。 $ SET HOST 0/LOG=file-name file-nameは,インストレーション・プロシージャのログ情報を保存 するファイルの名前です。インストレーションの終了後,現在のセ ッションからログ・アウトして,インストレーション・プロシージ ャのログ情報を含むファイルを印刷できます。ファイル名を指定し ないと,システムはSETHOST.LOGというファイルを自動的に作成しま す。 2.2.1 日本語 DW 3270 TEのインストール手順 インストレーションを開始するには,SYSTEMアカウントのような特 権アカウントで,VMSINSTALコマンド・プロシージャを実行します。 次のコマンドで,VMSINSTALを起動します。 $ @SYS$UPDATE:VMSINSTAL product-name device-name OPTIONS N 2-2 インストレーション product-name コンポーネントのインストレーション名です。日本語 DW 3270 TEで は,次のインストレーション名を使用します。 SNADWTEJA010 device-name 媒体をマウントするデバイス名です。たとえば,MTA0: はテープ・ ドライブのための装置名です。このインストレーションにコンソー ル・テープ・ドライブを使用する必要はありません。コンソール・ テープ・ドライブを使用する場合は,ドライブから取り除いたすべ ての媒体を元に戻す必要があります。 OPTIONS N リリース・ノートを表示またはプリントするかというプロンプトを 出すために,ユーザが任意に指定するパラメータです。OPTIONS Nパ ラメータを指定しないと,VMSINSTALはリリース・ノートを表示ま たはプリントするかどうかの問い合わせをしません。インストレー ションをつづける前に,リリース・ノートを読むことをお勧めしま す。 VMSINSTALでは,この他にもいくつかのオプションを使用できます。 その他のオプションについての詳細は,VMSドキュメントのソフトウ ェア インストレーション・ガイドを参照してください。 次の例は,テープ・ドライブMTA0:から日本語 DW 3270 TEをインス トールするためにVMSINSTALを起動するコマンド,およびシステム応 答を示します。この例では,リリース・ノートを印刷または表示す るためのOPTIONS Nパラメータを使用しています。 $ @SYS$UPDATE:VMSINSTAL SNADWTEJA010 MTA0: OPTIONS N VAX/VMS Software Product Installation Procedure V5.1 It is 15-MAY-1990 at 10:10. Enter a question mark (?) at any time for help. プロダクト名か装置名のどちらかを指定しないと,VMSINSTALはイン ストレーション・プロシージャの中で,この情報のためのプロンプ トを表示します。また,VMSINSTALは,インストレーションに使用す るどのオプションに対してもプロンプトを表示します。 インストレーション 2-3 2.2.2 インストレーション時の質問 この節では,インストレーション中に表示される質問について述べ ます。付録 Aに,インストレーション・プロシージャの例がありま すので,参考にしてください。 インストレーション中の質問にはそれぞれ行頭にアスタリスク(*) がついています。いくつかの質問には,[YES]のように,省略時の 応答が大括弧の中に示されています。省略時の応答でいい場合は, を押すだけでけっこうです。 1 システム・バックアップ システム・ディスクのバックアップをとっているか,という質問 があります。インストレーションを実行する前にバックアップを とっておく必要があります。 * Are you satisfied with the backup of your system disk [YES]? システム・ディスクのバックアップをとっている場合は を押してください。バックアップをとっていない場 合は,NOと入力して,インストレーションを中止します。バック アップをとった後で,インストレーションを再開始してくださ い。 2 媒体のマウント VMSINSTALの起動時に指定した装置に最初のディストリビューシ ョン・ボリュームをマウントします。装置名は,質問の前の行に 表示されます。続いて,インストレーションを継続する準備がで きているか,という質問があります。 YESと入力すると,VMSINSTALは,日本語 DW 3270 TEを含む媒体 が指定した装置にマウントされ,インストレーションが開始され たというメッセージを表示します。たとえば, Please mount the first volume of the set on MTA0:. * Are you ready? YES %MOUNT-I-MOUNTED, SNADWT MOUNTED ON _MTA0: (NODE 1) The following products will be processed: SNADWTEJA V1.0 Beginning installation of SNADWTEJA V1.0 at 20:01 %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product saveset A... 2-4 インストレーション VMSINSTAL起動時に間違った装置名を入力してしまい,インスト レーションを再開始する必要がある場合は,"Are you ready?"と いう質問に対して,NOと入力してください。その他の理由でイン ストレーションを強制終了する場合は を押してくださ い。 3 リリース・ノート VMSINSTAL起動時にOPTIONS Nを指定した場合は,リリース・ノー トを参照するための5つの選択肢のうち1つを選択するよう,指 示が表示されます。 Release Notes Options: 1. Display release notes 2. Print release notes 3. Both 1 and 2 4. Copy release notes to SYS$HELP 5. Do not display, print or copy release notes * Select option [2]: オプション1を選ぶと,コンソール端末にリリース・ノートが直 接表示されます。を押すことによって,いつでも表示を 中断することができます。 オプション2を選ぶと,プリント・キュー名を聞いてきます。 * Queue name [SYS$PRINT]: キュー名を入力するか,または を押して,省略時のプ リント装置にファイルを出力します。 オプション3を選ぶと,コンソール端末にリリース・ノートが直 ちに表示され,続いてプリント・キュー名を聞いてきます。 オプション4を選ぶと,リリース・ノートが SYS$HELP:SNADWTEJA010.RELEASE_NOTESという名前のファイ ルにコピーされます。 オプション5を選ぶと,リリース・ノートの表示,印刷,コピー は行われません。 4 インストレーションの継続 選択したオプションに関わらず,インストレーションを継続する かどうか,という質問が表示されます。インストレーションを継 続するときは,YESと入力します。中止する場合は,NOと入力し てください。 * Do you want to continue the installation? YES インストレーション 2-5 リリース・ノートは,次のファイルにあります。 SNADWTEJA010.RELEASE_NOTES 5 日本語 DW 3270 TEソフトウェアおよびワークステーション・フ ォント・ファイルの選択 日本語 DW 3270 TEのインストレーション・キットには,2つの パーツ,日本語 DW 3270 TEとワークステーション・フォントが 含まれています。次のメッセージと質問が表示されます。 This Japanese DECwindows DECnet/SNA 3270 TE installation includes both Japanese 3270 TE software and workstation font files. You can choose to install one or both of these on this VMS node. Note that the video font files are required on all workstations where the Japanese 3270 TE is to be displayed. * Do you want to install the entire kit [YES]? キット全体をインストールする場合は,YESと入力します。NOと 入力すると,次の質問が表示されます。 * Do you want to install the J-3270 TE software [NO]? 注意 日本語 DW 3270 TEを実行する前に,フォント・ファイルが ワークステーションにインストールされるか,コピーされている 必要があります。 日本語 DW 3270 TE ソフトウェアをインストールする場合は, YESと入力します。NOと入力すると,次の質問が表示されます。 * Do you want to install the workstation fonts [NO]? サーバ・フォントをインストールするときは,YESと入力しま す。NOと入力した場合は,サーバ・フォントはインストールされ ません。 1度インストレーションに関する選択をすると,インストールす ることを選択したキット部分を確認するメッセージが表示されま す。続いて,次の質問があります。 * Is this correct [YES]? 選択が正しいときには,YESと入力します。NOと入力すると,イ ンストレーションに関する選択がもう1度表示されます。フォン ト,およびフォントがインストールされた後に,他のノードに それらをコピーする方法については,第3.1節を参照してくださ い。 2-6 インストレーション 6 ライセンスの登録 製品についてのライセンス情報が表示され,日本語 DW 3270 TE のプロダクト・オーソライゼーション・キー(PAK)が登録さ れ,ロードされているか,という質問が表示されます。 Product: DW-SNA-3270-TE-VMS-JAPAN Producer: DEC Version: 1.0 Release Date: 8-OCT-1990 * Does this product have an authorization key registered and loaded? オーソライゼーション・キーを登録し,ロードしていない場合に は,この質問に対してNOと入力します。日本語 DW 3270 TEのイ ンストレーションを正常に終了するためには,プロダクト・オー ソライゼーション・キーが登録され,ロードされている必要があ ります。 7 インストレーション検証プロシージャ(IVP)の実行の選択 インストレーション検証プロシージャを実行するかどうか,とい う質問が表示されます。日本語 DW 3270 TE が正常にインストー ルされたかどうかをチェックするために,IVPを実行することを お勧めします。 * Do you want to run the IVP after the installation [YES]? 8 ファイルをパージするための選択 このインストレーションで置き換えられる前のバージョンのファ イルをパージするためのオプションがあります。古いファイルを パージすることをお勧めします。前のバージョンのファイルも必 要な場合は,質問に対してNOと入力します。 * Do you want to purge files replaced by this installation [YES]? 2.2.3 情報メッセージ 以上で必要な入力が終わり,インストレーションの状況を知らせる 一連の情報メッセージが表示されます。IVPに対するものも含めて, この後の問い合わせはありません。 この時点でインストレーション・プロシージャが正常に終了する と,新しいファイル,または修正されたファイルが目的のディレク トリに移され,ヘルプ・ファイルが更新されます。また,必要なと きは,DCL テーブルが更新されます。ファイルをパージするように 指定した場合は,ここでファイルがパージされます。 インストレーション 2-7 次のメッセージが表示されます。 Japanese DECwindows 3270 TE workstation font files for VMS successfully moved. It is necessary to restart DECwindows on your workstation to install these fonts for use by the Japanese DECwindows 3270 TE. The following command will do this: $ @SYS$STARTUP:DECW$STARTUP RESTART To install the Japanese DECwindow DECnet/SNA 3270 TE images as shareable each time the system reboots, you must add the following line to your system startup procedure: $ @SYS$STARTUP:JSNADWTE$STARTUP このコマンドは,ソフトウェアを共有イメージとしてインストール します。VAXcluster上にインストールする場合は,クラスタ内のす べてのノードでこのコマンド・ファイルを実行しなければなりませ ん。詳細は,第3.6節を参照してください。続いて,次のメッセージ が表示されます。 The IVP for this product, JSNADWTE$IVP.COM, can be found in the SYS$TEST directory. インストレーション終了後にIVPを実行できます(第3.3節を参照して ください)。次のメッセージが表示されます。 The SYS$COMMON:[SNA_JDWTE] directory contains DECwindows 3270 TE server font sorce files for VMS display server. The command file, JSNADWTE$COPY_FONTS.COM, can be used to copy these required font files over the network to desired VMS servers. Also message sorce files and a command file, JDTE_INSVMSMSG.COM, are there. These files can be used if you want to customize. See the "Japanese DECwindows DECnet/SNA 3270 Terminal Emulator for VMS Installation Guide" for further details. インストール後にサーバにフォント・ファイルをコピーする方法に ついては,第3.1節を参照してください。 続いて,次のメッセージが表示されます。 %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, files will now be moved to their target directories... 2-8 インストレーション 2.2.4 インストレーション時のIVPの実行 インストレーション・プロシージャの中でIVPを実行するように指 定した場合は,ここでIVPが実行されます。IVPが正常に実行される と,次のメッセージが表示されます。 Starting the Japanese DECwindows DECnet/SNA 3270 TE V1.0 IVP Japanese DECwindows DECnet/SNA 3270 TE V1.0 IVP Completed Successfully 2.2.5 インストレーション・プロシージャの終了 次のメッセージが表示され,インストレーション・プロシージャが 終了します。 Installation of Japanese DECwindows DECnet/SNA 3270 TE V1.0 completed at 15:20 Enter the products to be processed from the next distribution volume set. * Products: EXIT VMSINSTAL procedure done at 15:21 続いて,他にインストールするプロダクトがあるか,という質問が あります。ある場合は,次のソフトウェア・プロダクト名を入力し ます。ない場合は,EXITとタイプし,を押します。 これで,日本語 DW 3270 TEのインストレールが終了しました。特権 アカウントからログアウトします。 $ LOGOUT SYSTEM logged out at 15-MAY-1990 15:22:23.3 VMSINSTALは,インストレーション実行時のプロセス・シンボル・ テーブルのエントリを削除または変更します。したがって,この後 も続けてシステム・マネージャのアカウントを使用し,削除または 変更されたシンボルを復元するためには,1度ログアウトしてか ら,もう1度ログインする必要があります。 2.3 エラーからの回復 インストレーション中か,あるいはIVPの実行中にエラーが発生した 場合は,VMSINSTALによりメッセージが表示されます。インストレー ションが異常終了した場合は,次のようなメッセージが表示されま す。 %VMSINSTAL-E-INSFAIL, The installation of SNADWTEJA V1.0 has failed. インストレーション 2-9 IVPの実行が失敗した場合は,次のようなメッセージが表示されま す。 SNADWTEJA V1.0 Installation Verification Procedure failed. %VMSINSTAL-E-IVPFAIL, The IVP for SNADWTEJA V1.0 has failed. インストレーションの途中でエラーが発生するのは,次のいずれか の原因によります。 _ オペレーティング・システムのバージョンが適切でない。 _ 必須ソフトウェアのバージョンが適切でない。 _ クォータが不足している。 _ システム・パラメータ値が不足している。 _ VMS HELPライブラリが現在使用中である。 _ プロダクトのライセンスが正しく登録されていない。 これらの状態によって出力されるエラー・メッセージについての 説明は,『VAX/VMS System Messages and Recovery Procedures Reference Volume』,『VMS LicenseManagement Utility Manual』を参照して ください。これらの状態に気づいた場合には,メッセージにしたが って適切な処理をしなければなりません(システム・パラメータを 変更するか,登録されているクォータの値を増やす必要がありま す)。インストレーション必要事項については,第1章を参照してく ださい。 2-10 インストレーション 3 ________________________________________________________________ インストレーションの後に 日本語 DW 3270 TEのインストレーションの後に,次の項目のうちの いくつか,あるいはすべてを実行する必要があります。 _ サーバにフォント・ファイルをコピーする。 _ システム・スタートアップ・ファイルを編集する。 _ インストレーション検証プロシージャ(IVP)を実行する。 _ システムをリブートする。 _ ユーザ・アカウントのクォータをセットする。 _ VAXcluster環境で使用するために日本語 DW 3270 TEをインス トールする。 3.1 サーバへのフォント・ファイルのコピー すべてのDECwindowsアプリケーションにおいて,クライアントは実 行可能イメージを持つノードです。また,サーバは実行可能イメー ジを表示するノード(ワークステーション)です。ほとんどの場合, クライアントとサーバは同じノードです。 日本語 DW 3270 TEのディストリビューション・キットは,VMSサー バで表示可能なフォント・ファイル(表 3-1参照)を含んでいます。 インストレーションの後に 3-1 表 3-1 フォント・ファイル ________________________________________________________________ VMS_Fonts_______________________________________________________ JSNADWTE_SCREEN_KANJI11_18_21.DECW$FONT JSNADWTE_SCREEN_ROMANKANA_9_21.DECW$FONT TERM821_BOLD_16WS.DECW$FONT TERM821_BOLD_21WS.DECW$FONT TERM821_NORMAL_16WS.DECW$FONT TERM821_NORMAL_21WS.DECW$FONT___________________________________ クライアントとサーバが同じノード上になく,サーバにフォント・ ファイルをインストールしていない場合は(第2.2.2節),日本語 DW 3270 TEを実行するために,クライアントからサーバにフォント・フ ァイルをコピーしなければなりません。 次のコマンド・ファイルを実行することにより,VMSクライアントか ら,VMSサーバにフォント・ファイルをコピーできます。 $ @SYS$COMMON:[SNADWTE$FONTS]JSNADWTE$COPY_FONTS.COM コマンド・ファイルは,進め方を指示します。次の節に記述されて いる方法でフォント・ファイルをコピーすることもできます。 3.1.1 VMSサーバへのフォント・ファイルのコピー サーバにフォント・ファイルをコピーすれば,VMSサーバに日本語 DW 3270 TEを表示できます。次のようにします。 1 クライアントにVMSサーバ・フォントをインストールします(第 2.2.2節を参照)。 2 次のコマンドを実行して,フォント・ファイルをクライアントか らVMSサーバにコピーします。 $ COPY SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.USER_75DPI]*.DECW$FONT node-name::SYS$COMMON:[SYSFONT.DECW.USER_75DPI]*.*/PROT=(S:RWED, O:RWED,G:RWED,W:RE)) 3 VMS DECwindowsスタートアップ・コマンドを使用して,VMSサー バを再開始します。 $ @SYS$STARTUP:DECW$STARTUP RESTART 3-2 インストレーションの後に 3.2 システム・ファイルの編集 システムをリブートする際に日本語 DW 3270 TEのスタートアップが 自動的に行なわれるように,システム・スタートアップ・ファイル を編集する必要があります。 日本語 DW 3270 TEをスタートさせるため,スタートアップ・ファイ ル,SYS$MANAGER:SYSTARTUP_V5.COMの中に,次のコマンド行を追加 してください。 $ @SYS$STARTUP:JSNADWTE$STARTUP この新しいコマンド行は,ネットワーク・スタートアップ・コマン ド・プロシージャを起動するコマンド行のあとに追加しなければな りません。次の例は,ネットワーク・スタートアップ・コマンド行 の後に日本語 DW 3270 TEのスタートアップ・コマンド行が続くもの です。 $ @SYS$MANAGER:STARTNET.COM . . . $ @SYS$STARTUP:JSNADWTE$STARTUP 3.3 インストレーション後のIVPの実行 インストレーション中に,インストレーションの一部としてIVPを実 行するか,という質問があります。YESと答えると,VMSINSTALはIVP を実行します。TEソフトウェアを正常にインストールするために, IVPを実行することをお勧めします。 日本語 DW 3270 TEのインストレーションの後に,システムでソフト ウェアが有効かどうかを調べるために,IVPを単独で実行することが できます。 日本語 DW 3270 TEに対するIVPは,ソフトウェアをインストールし た後で,SYS$TESTというディレクトリにコマンド・プロシージャと して保存されています。インストレーションの後にIVPを実行する場 合は,次のコマンドを実行します。 $ @SYS$TEST:JSNADWTE$IVP このコマンドを実行すると,IVPが単独で実行されます。 インストレーションの後に 3-3 3.4 システムのリブート 日本語 DW 3270 TEをインストールし,システム・スタートアップ・ ファイルを編集し,さらに必要な場合はシステム・パラメータ値を リセットした後で,システムをリブートできます。システムをリ ブートすることにより,プロダクトが使用可能な状態になっている か,システム・スタートアップ・コマンド・ファイルの編集が正し く行なわれているか,そしてパラメータの設定が新しくなっている かを確認できます。ただし,リブートはオプションであることに注 意してください。 3.5 ユーザ・アカウント特権の設定 日本語 DW 3270 TEを使用するためには,システムのユーザ・アカ ウントの特権とクォータが正しく設定されている必要があります。 どのアカウントも,最低,TMPMBX特権とNETMBX特権を持っていなけ ればなりません。ユーザが必要な特権を持っているかどうか,VMS Authorize Utilityを使用して確認してください。 3.6 クラスタ環境でのインストレーション VAXclusterの複数のノードで日本語 DW 3270 TEソフトウェアを実行 する場合は,まず必要なソフトウェア・ライセンスがあるかどうか を確認してください。ソフトウェアをインストールした後で,次の 手順にしたがってください。 クラスタの各ノードで,次のコマンドを実行してください。 $ LICENSE LOAD DW-SNA-3270-TE-VMS-JAPAN $ @SYS$STARTUP:JSNADWTE$STARTUP.COM $ INSTALL REPLACE SYS$LIBRARY:DCLTABLES 3.7 問題点の通知 本ソフトウェアについては,日本 DEC 所定のソフトウェア保証基準 に定められた保証が提供されますので,その内容にしたがった処置 を取ってください。 なお,ご不明な点につきましては,日本 DEC の各支店/営業所にお 問い合わせください。 3-4 インストレーションの後に A ________________________________________________________________ インストレーション例 付録Aでは,日本語 DW 3270 TEのインストレーション例を示しま す。 このインストレーション例では,DECnetが停止していて,システム にユーザがログインしていない状態で,リリース・ノートを印刷す るようにOPTIONS Nを指定しています。インストレーションの最後 で,インストレーション検証プロシージャ(IVP)が実行されていま す。 Username: SYSTEM Password: Welcome to VAX/VMS version V5.4 on node JRDQ07 Last interactive login on Saturday, 2-FEB-1991 23:03 Last non-interactive login on Saturday, 2-FEB-1991 23:18 $ set def sys$update $ @vmsinstal snadwteja010 mua0: options n VAX/VMS Software Product Installation Procedure V5.4 It is 4-FEB-1991 at 12:14. Enter a question mark (?) at any time for help. * Are you satisfied with the backup of your system disk [YES]? YES The following products will be processed: SNADWTEJA V1.0 Beginning installation of SNADWTEJA V1.0 at 12:14 %VMSINSTAL-I-RESTORE, Restoring product save set A ... Release notes included with this kit are always copied to SYS$HELP. Additional Release Notes Options: インストレーション例 A-1 1. Display release notes 2. Print release notes 3. Both 1 and 2 4. None of the above * Select option [2]: 1 * Do you want to continue the installation [NO]? y %VMSINSTAL-I-RELMOVED, Product's release notes have been moved to SYS$HELP. Japanese DECwindows DECnet/SNA 3270 Terminal Emulator for VMS, V1.0 Installation Procedure This Japanese DECwindows DECnet/SNA 3270 TE installation includes both Japanese 3270 TE software and workstation font files. You can choose to install one or both of these on this VMS node. Note that the video font files are required on all workstations where the Japanese 3270 TE is to be displayed. * Do you want to install the entire kit [YES]? Product: DW-SNA-3270-TE-VMS-JAPAN Producer: DEC Version: 1.0 Release Date: 8-OCT-1990 * Does this product have an authorization key registered and loaded? y * Do you want to run the IVP after the installation [YES]? * Do you want to purge files replaced by this installation [YES]? All questions have been asked, installation continuing ... Japanese DECwindows 3270 TE workstation font files for VMS successfully moved. It is necessary to restart DECwindows on your workstation to install these fonts for use by the Japanese DECwindows 3270 TE. The following command will do this: @SYS$STARTUP:DECW$STARTUP RESTART To install the Japanese DECwindow DECnet/SNA 3270 TE images as shareable each time the system reboots, you must add the following line to your system startup procedure: $ @SYS$STARTUP:JSNADWTE$STARTUP A-2 インストレーション例 The SYS$COMMON:[SNA_JDWTE] directory contains DECwindows 3270 TE server font sorce files for VMS display server. The command file, JSNADWTE$COPY_FONTS.COM, can be used to copy these required font files over the network to desired VMS servers. Also message sorce files and a command file, JDTE_INSVMSMSG.COM, are there. These files can be used if you want to customize. See the "Japanese DECwindows DECnet/SNA 3270 Terminal Emulator for VMS Installation Guide" for further details. The IVP for this product, JSNADWTE$IVP.COM, can be found in the SYS$TEST directory. %VMSINSTAL-I-MOVEFILES, Files will now be moved to their target directories... Starting Japanese DECwindows DECnet/SNA 3270 TE V1.0 IVP Japanese DECwindows DECnet/SNA 3270 TE V1.0 IVP completed successfully Installation of SNADWTEJA V1.0 completed at 12:18 VMSINSTAL procedure done at 12:18 $ $ $ lo SYSTEM logged out at 4-FEB-1991 12:40:19.94 インストレーション例 A-3 B ________________________________________________________________ インストールされるファイル一覧 日本語 DW 3270 TEインストレーションによって,システムにいくつ かのファイルがインストールされます。これらのファイルは,クラ イアント・ファイル(表 B-1参照)とサーバ・ファイル(表 B-2参照) の2つに分けることができます。 表 B-1 クライアント・ファイル ________________________________________________________________ ファイル____________________ディレクトリ__________内容__________ SNADWTEJA010.RELEASE_NOTES SYS$HELP リリース・ノー ト JSNADWTE$MAIN.EXE SYS$SYSTEM 実行可能イメー ジ JSNADWTE$MSG.EXE SYS$MESSAGE メッセージ・フ ァイル JSNADWTE$STARTUP.COM SYS$STARTUP システム・ス タートアップで 実行するコマン ド・プロシージ ャ (次ページに続く) インストールされるファイル一覧 B-1 表 B-1 (続き) クライアント・ファイル ________________________________________________________________ ファイル____________________ディレクトリ__________内容__________ JSNADWTE$IVP.COM SYS$TEST インストレーシ ョン検証プロ シー ジャ JSNADWTE$HELP.HLB SYS$HELP DECwindows ヘ ルプ・ライブラ リ JSNADWTE$UID.UID DECW$SYSTEM_DEFAULTS ユーザ・イン ターフェイスの 記述 SNADWTE$DEFAULTS.DAT DECW$SYSTEM_DEFAULTS ユーザ・イン ターフェイスの 省略時の設定 TRA$IBMSHR.EXE SYS$SHARE DEC to/from IBM トランス レータ JSNADWTE$FONTCONVERTER.EXE SYS$SYSTEM 日本語 DW 3270 TE 用フォント コンバータ JSNADWTE$FONTCONVERTER_SUB.EXE JSNAKNJDEF.EXE SYS$SYSTEM JSNAKNJDEF ユーティリティ JSNAKNJDEF.HLB SYS$HELP JSNAKNJDEF ユーティリティ の HELP SNADWTE$KBD_LAYOUT.DAT SYS$LIBRARY キーボード・レ イアウト・ファ イル (次ページに続く) B-2 インストールされるファイル一覧 表 B-1 (続き) クライアント・ファイル ________________________________________________________________ ファイル____________________ディレクトリ__________内容__________ JSNADWTE$COPY_FONTS.COM SYS$COMMON: サーバにフォン [SNA_JDWTE] ト・ファイルを コピーするため のコマンド・プ ロシージャ SNADWTE$PROFILE.VUE$DAT VUE$LIBRARY VUE プロファイ ル・ファイル SNADWTE$DEF.MAR SYS$EXAMPLES 翻訳テンプレー SNADWTE$FRENCH.MAR ト・ファイルの 例 JDTE_INSVMSMSG.COM SYS$COMMON:[SNA_JDWTE]メッセージ・イ メージ作成コマ プロ JDTE_FACMSG.MSG SYS$COMMON:[SNA_JDWTE]メッセージのテ キスト・ファイ ル JDECWTE_VMS_IDENT.OPT SYS$COMMON:[SNA_JDWTE]メッセージ・イ メージ作成時に 必要なファイル TERM821_BOLD_16WS.BDF SYS$COMMON:[SNA_JDWTE]3270 TE 特有な TERM821_BOLD_21WS.BDF フォント・ソー TERM821_NORMAL_16WS.BDF ス・ファイル TERM821_NORMAL_21WS.BDF (次ページに続く) インストールされるファイル一覧 B-3 表 B-1 (続き) クライアント・ファイル ________________________________________________________________ ファイル____________________ディレクトリ__________内容__________ JSNADWTE_SCREEN_KANJI11 SYS$COMMON: J-3270 TEシス _18_21.DECW$FONT [SYSFONT.DECW.USER_75Dテムに特有なフ JSNADWTE_SCREEN_ROMANKANA ォント・ファイ _9_21.DECW$FONT (注) ル TERM821_BOLD_16WS.DECW$FONT TERM821_BOLD_21WS.DECW$FONT TERM821_NORMAL_16WS.DECW$FONT TERM821_NORMAL_21WS.DECW$FONT___________________________________ (注)クライアントのみのインストールの場合,これら6つのフォン ト・ファイルは,SYS$COMMON:[SNA_JDWTE]におかれます。 表 B-2 サーバ・ファイル ________________________________________________________________ ファイル____________________ディレクトリ__________内容__________ JSNADWTE010.RELEASE_NOTES SYS$HELP リリース・ノー ト JSNADWTE$IVP.COM SYS$TEST インストレーシ ョン検証プロ シー ジャ SNADWTE$PROFILE.VUE$DAT VUE$LIBRARY VUE プロファイ ル・ファイル (次ページに続く) B-4 インストールされるファイル一覧 表 B-2 (続き) サーバ・ファイル ________________________________________________________________ ファイル____________________ディレクトリ__________内容__________ JSNADWTE_SCREEN_KANJI11 SYS$COMMON: J-3270 TEシス _18_21.DECW$FONT [SYSFONT.DECW.USER_75Dテムに特有なフ JSNADWTE_SCREEN_ROMANKANA ォント・ファイ _9_21.DECW$FONT ル TERM821_BOLD_16WS.DECW$FONT TERM821_BOLD_21WS.DECW$FONT TERM821_NORMAL_16WS.DECW$FONT TERM821_NORMAL_21WS.DECW$FONT___________________________________ インストールされるファイル一覧 B-5 C ________________________________________________________________ SAMPLE LOGMODEの表 IBMホスト・アプリケーションは,日本語 DW 3270 TEが拡張デー タ・ストリームおよび照会(日本語 DW 3270 TEのグラフィック機能 を識別する)を扱うことができるかどうか確認しなければなりませ ん。したがって,LOGMODE表の中の適切な項目を定義する必要があり ます。 次の項目の例は,LOGMODE表の中の 3270 PC を定義します。 DECPS55 MODEENT LOGMODE=DECPS55, X FMPROF=X'03', X TSPROF=X'03', X PRIPROT=X'B1', X SECPROT=X'90', X RUSIZES=X'8587', X PSNDPAC=X'04', X SRCVPAC=X'04', X SSNDPAC=X'04', D COMPROT=X'3080', X PSERVIC=X'028000000000185018507F00' CICSに基づいたアプリケーションを使用するために,次の表はTCT (端末管理テーブル)システムを定義する方法を示します。 SAMPLE LOGMODEの表 C-1 LULABEL DFHTCT TYPE=TERMINAL, X TRMIDNT=LUNAME, TERMINAL ID : LUNAME X TRMTYPE=3270, TERMINAL TYPE : 3270 X ACCMETH=VTAM, ACCESS METHOD : VTAM X ALTSCRN=(24,80), X DEFSCRN=(24,80), X FEATURE=(COLOR,EXTDS,HILIGHT,PS,UCTRAN), X GMMSG=YES, X PGESIZE=(24,80), X RELREQ=(YES,YES), X TCTUAL=64, X TIOAL=128, X TRMMODL=2, X TRMSTAT=TRANSCEIVE, X BRACKET=YES X NETNAME=LUNAME C-2 SAMPLE LOGMODEの表 日本語 DECwindows DECnet/SNA 3270 ターミナル・エミュレータ/VMS インストレーション・ガイド ________________________________________________________________ 1991年3月 発行 日本ディジタルイクイップメント 株式会社 〒 170 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 35階 電話 (03)3989-7111 (大代表) ________________________________________________________________ AA-B571A-TE-JO