[200;132 BSoftware[100;66 B [200;132 BProduct[100;66 B [200;132 BDescription[100;66 B [200;66 B日本語VAX DATATRIEVE Version 4.2 ソフトウェア仕様書[100;66 B SPD 25.J6.00 仕様書の包含する範囲 1.2 データ辞書 この文書は,日本語 VAX DATATRIEVE のソフトウェ 日本語 VAX DATATRIEVE は辞書駆動方式です。デー ア機能仕様を述べたものです。 タ記述は VAX Common Data Dictionary/Plus(CDD/ Plus)に格納され,そこから検索されます。日本語 1 日本語 VAX DATATRIEVE の概要 VAX DATATRIEVE には CDD/Plus 内で定義を格納, 検索,変更,および削除するためのコマンドが用意 日本語 VAX DATATRIEVE は日本語 VMS と日本語 されており,VAX DBMS データ定義言語(DDL)また MicroVMS オペレーティング・システムのための照 は VAX Rdb/VMS DDL のような他の VAX レイヤード・ 会報告システムです。日本語 VMS上の RMS,日本語 プロダクトによって格納された定義を使用すること VAX Rdb/VMS, および VMS DBMS ファイルに格納さ ができます。 れたデータと IBM メーンフレーム・データベース のデータに対して同じ方法でアクセスできます。ま 1.3 保護機能 た,日本語 VAX DATATRIEVE は,データ・ファイル の編成や物理的な格納場所を意識することなくデー データ保護は CDD/Plus が行います。日本語 VAX タの検索や変更を行えます。日本語データとして, DATATRIEVE は CDD/Plus 内の定義を通じてのみデー DEC 漢字文字セットおよび拡張漢字文字セットが使 タにアクセスできます。定義をロックすることによっ 用できます。 て,そのデータに対するユーザのアクセスを防ぐこ とができます。アクセスは,ユーザ名,ログイン・ 日本語 VAX DATATRIEVE は,いくつかの形式で情報 アカウント,パスワード,またはターミナル・クラ を表示します。簡単な指定で情報を表示したり,レ ス(ローカル, リモート,またはダイアルアップ) ポート・ライタを用いてきめこまかに情報を出力す に基づいて制御できます。 ることができます。出力方法としては,ターミナル 上に表示したり,ハードコピー装置にプリント,あ 1.4 リモート・データ・アクセス るいはファイルに書き込むことができます。また, グラフ形式で表示したり,VAX FMS あるいは VAX リモートの VAX システム上のデータにアクセスす TDMS 形式を用いてユーザが定義した形式で情報を るには,リモート・システムにも日本語 VAX DATA- 表示することもできます。グラフィック画面のハー TRIEVE がインストールされている必要があります。 ドコピーは,ターミナルに接続されたプリンタに出 日本語 VAX DATATRIEVE は,リモート・ノードのロー 力することができます。 DATATRIEVE は DECnet で カル・データ辞書を使用してホストとリモート・シ リンクした他の VAX システムに格納された情報に ステムとの間で処理を分割することによって,Phase 効率的にアクセスできます。 IV DECnet 通信リンク上のトラヒック量をできるだ け減らすようにしています。 1.1 動作のモード 1.5 プログラマ以外のユーザの場合 日本語 VAX DATATRIEVE は,単純なコマンドを使っ て,会話形式でデータを検索,変更,格納,および 日本語 VAX DATATRIEVE には,初心者を対象にした 削除することができます。頻繁に使用するコマンド GUIDE モードと呼ばれる学習モードが用意されてい の組合せは,プロシージャとして格納しておき,そ ます。経験を積んだユーザには,データ構造を定義 のプロシージャ名を指定して起動することもできま するために ADT(Application Design Tool)が用 す。また,日本語 VAX DATATRIEVE は,データ・ファ 意されています。 ADT は RMS データ・ファイルに イルの編成や物理的な格納場所を意識することなく, 基づいてドメインの定義を段階を追ってユーザに説 他の VAX 言語で書かれたプログラムで呼び出すこ 明します。 とができます。 経験を積んだユーザと初心者が同じ情報について日 1.9 プログラム・アクセス 本語 VAX DATATRIEVE を使用する場合,経験を積ん だユーザが設計したプロシージャを起動すれば,初 日本語 VAX DATATRIEVE は,VMS 呼出し標準をサポー 心者でも言語機能を最大限に活用することができま トする言語から呼び出すことができます。DATATRIEVE す。 は,自動的にデータを格納フォーマットからプログ ラムが処理できるフォーマットに変換します。会話 1.6 プログラマの場合 型 VAX DATATRIEVE のすべての機能は呼出しインター フェイスを通じて同じ構文で使用することができま 日本語 VAX DATATRIEVE は,アクセス最適化,デー す。 タ型変換,およびデータの正当性確認を自動的に行 う高度に構造化された非手続き型言語です。IF THEN 1.10 格納方法 ELSE,BEGIN END,REPEAT,WHILE,CHOICE,および FOR(各レコード)などのループと制御構造を組み 日本語 VAX DATATRIEVE は単一の構文を使って VAX 合わせて入れ子構造を構成し,より高度なコマンド RMS ファイル(順編成,相対編成,または索引付き を生成することができます。 順編成),VAX DBMS および VAX Rdb/VMS データベー スに格納されたデータにアクセスします。また,IDMS 日本語 VAX DATATRIEVE は,プログラミング・エラー /R(*)と VIDA を介して IBM メーンフレーム・デー に対してわかりやすいエラー・メッセージを出力し タベースに格納された情報にアクセスすることもで ます。ユーザはエディタを使用して誤った文を修正 きます。これらのすべてのソースのデータを組み合 し,コマンドを再度実行できます。エディタは JTPU, わせて1つのビューにすることもできます。 JEDI, EDT,TPU,または VAX LSE のいずれでもよ く,論理名の割当てによって選択されます。 VAX DBMS データベースへのアクセスに明示的なセッ トのサーチが含まれたり,レコードを手動でセット 1.7 データ定義 に接続したり,切り離したりする場合,ユーザは VAX DBMS アクセスに固有の日本語 VAX DATATRIEVE 言 日本語 VAX DATATRIEVE は,各レコードの属性をレ 語機能を使用することができます。ただし,ビュー コード定義に格納します。 DATATRIEVE は,COBOL またはセット・サーチを使用すれば,RMS ファイル 風の属性に加えて,正当性確認基準,実行時に計算 のデータに使用したものと同じ構文を使って VAX される値を持つフィールド,入力されなかった値式, DBMS データベースの情報にアクセスできます。 および省略時の値を受け付けます。 1.11 報告書作成 日本語 VAX DATATRIEVE は,VAX FORTRAN,VAX COBOL, VAX PL/I,VAX C,および VAX BASIC で使 REPORT 文は, 特に書式を指定しなくても,標準に 用するほとんどのデータ型をサポートします。 従って書式付き報告書を作成できますが,必要なら ば標準書式を書き換えることもできます。タイトル, 日本語 VAX DATATRIEVE は,RMS ファィル内のクオ 欄見出し,ページ番号などは自動的に作成されます。 ドワード・キーをサポートします。また,VAX Rdb/ 単純な文(AT TOP,AT BOTTOM)によって, 制御ブ VMS 内の可変長文字列とセグメント化文字列データ レークのページ・ヘッダとトレーラあるいは報告書 型もサポートします。 概要を作成します。日本語 VAX DATATRIEVE の統計 関数と値式はすべて REPORT 文中で使用できます。 1.8 ビュー(VIEW) VAX RMS ファイル,VAX DBMS および日本語 VAX Rdb /VMS データベース, IBM メーンフレーム・データ ビューはデータの記述形式の1つです。レコードに ベースに格納されたデータ,またはそれらを組み合 一部のデータ項目だけを含めることによってユーザ わせた DATATRIEVE ビューのデータから, REPORT を限定したり,複数のファイルのデータ項目を組み 文の構文を変更することなく報告書が作成できます。 合わせたりすることができます。共通のデータで情 報をリンクして(または VAX DBMS ではリンクを設 1.12 グラフィック 定して),複雑な階層構造を構築することができま す。定義済みのビューを使えば,初心者でも1つの 日本語 VAX DATATRIEVE では,標準レコード選択式 ファイルの場合と同じコマンドを使って,同時に複 の形で引き数に指定された情報から,あらかじめ決 数のファイルのデータにアクセスし,それを表示す められた形の棒グラフ,円グラフ,線グラフ,およ ることができます。ビューを通じてアクセスされる び相関グラフを作成するコマンドが用意されていま データはプリントしたり,変更したりできますが, す。プロットは VT340 のような DEC 社の グラフィ 格納したり,消去したりすることはできません。 ック・ターミナル(サポートされるターミナルの一 覧については「システム・サポート付加情報(SSA 25.J6.00-x)」のオプション・ハードウェアの項参 照)に表示することができます。ハードコピーは, SIXEL プロトコルをサポートする DEC 社のデバイ ・ 各言語から日本語 VAX DATATRIEVE を呼び出す ス(たとえばLA50 や LA75)を接続することによっ 場合に必要なリテラル値,外部シンボルおよび てターミナルから取ることができます。ただし, ルーチン・エントリ・ポイントの定義ファイル VAXstation システム上ではグラフィック機能はサ ポートされません。 ・ VAX LSE で使用する言語テンプレート・ファイ ル。 1.13 互換性 ・ 日本語 VAX DATATRIEVE 起動用コマンド・プロ 日本語 VAX DATATRIEVE のほとんどの機能は,DATA- シージャの例 TRIEVE-11 と PRO/DATATRIEVE に対して上位互換性 を有します。DATATRIEVE-11 には,辞書の内容を VAX これらのソース・コードは「AS IS」ベースで提供 CDD に入力できるフォーマットで取り出すためのユー されていますので,その種類や提供形態を問わず保 ティリティが用意されています。DATATRIEVE-11,PRO 証されるものではありません。 /DATATRIEVE および日本語 VAX DATATRIEVE の構文 と意味には,一部違いがあります。このユーティリ ティでコピーしたプロシージャは,変更を必要とす 3 ハードウェア環境 ることがあります。 3.1 必要なハードウェア 1.14 日本語サポート システム・サポート付加情報(SSA 25.J6.00-A)に指 日本語 VAX DATATRIEVE は日本語のヘルプ/メッセー 定された VAX, MicroVAX, VAXstation 構成 ジ出力をサポートしています。また,データベース に格納される文字データやコマンド中の文字列/変 数の中に日本語を含めることが可能です。 4 ソフトウェア環境 4.1 必要なソフトウェア 2 ソース・コード情報 日本語 VMS オペレーティング・システム または 提供媒体には,バイナリの単独使用ライセンス・オ 日本語 MicroVMS オペレーティング・システム プションつきで下記のソース・コード・モジュール が用意されています。 VAX CDD/Plus 日本語 VMS ワークステーション・ソフトウェア ・ 関数定義 4.2 オプション・ソフトウェア ・ テキスト定義 ・ VAX DBMS ・ 関数とテキスト定義用のマクロ・ライブラリ ・ VAX 日本語 FMS ・ VAX LSE ・ メッセージ・テキスト ・ 日本語 VAX Rdb/VMS ・ VAX TDMS ・ 呼出し可能な DATATRIEVE サンプル・プログラ ・ VIDA with IDMS/R(*) ム 本製品に必須,あるいはオプションとして使用でき ・ DATATRIEVE 辞書オブジェクトの定義 るソフトウェア製品と,その適用バージョンについ ては,「システム・サポート付加情報(SSA 25.J6.00 − プロット -x)」を参照してください。 − ドメイン − レコード − プロシージャ 5 注文情報 − 表 日本DEC標準価格表に明記されていますので,参 ・ 呼出し可能な DATATRIEVE が使用する DATATRI- 照してください。なお,詳細については,日本DE EVE アクセス・ベースのための CDDL 定義およ Cの各支店/営業所にお問い合わせください。 び各言語用インクルード・ファイル 6 ソフトウェア・ライセンス ライセンス管理機能の詳細については,「VMS Operating System Software Product Description 本ソフトウェアはDECの基準条件のライセンス条 (SPD 25.01.xx)」または VMS Operating System 項にしたがって用意されたものです。DECのライ のドキュメンテーション・セットを参照してくださ センス条項とその方針の詳細については,日本DE い。 Cの各支店/営業所にお問い合わせください。 6.1 ライセンス管理機能 7 保証 本製品は VMS ライセンス管理機能(LMF)をサポート 本ソフトウェアについては,日本DEC所定のソフ しています。 トウェア保証基準に定められた保証が提供されます。 この製品のライセンスは CPU の容量(AVAILABILITY) またはユーザ単位(ACTIVITY)に割り当てられてい 8 ソフトウェア製品サービス ます。 日本DECでは,様々なサービス・オプションを提 注: 現在, 日本DECでは CPU ごとのライセンス 供しています。詳細については,お近くの日本DE のみ提供しておりますが,今後,ユーザ単位の C各支店/営業所にお問い合わせください。 VAX DATATRIEVE ライセンスも併せて利用可能 となる予定です。 (*): IDMS/R は,Cullinet Software Inc. のトレー ドマークです。 1989年 1月 AE−B038A−TE−JO